中京大学体育会ダンス部が自主公演を開催 多彩な12作品で会場を魅了

第37回全日本高校?大学ダンスフェスティバル入選作品(「教皇選挙(コンクラーベ)」)
中京大学体育会ダンス部の自主公演が11月24日(月?祝)、豊田市福祉センターで行われ、約400名の観客が来場しました。ダンス部の指導者である坂本久美子氏の「ダンスは自由であるべき」という方針に基づく、多種多様な12作品が上演され、観客を魅了しました。
第1部では、開演のベルと同時に、SCDC in 金沢で審査員賞第2位を受賞した「The Son of Man」が披露され、観客を舞台へと惹きつけました。オープニングには花道を活用した演出もあり、来場者を楽しませる工夫が随所に散りばめられていました。
また、三国志をテーマにしたアクロバット満載の作品「志ノ果(しのはて)」、感情表現や物語性を重視した叙情的な作品「ぬくもりを想う」、さらには身体表現の限界に挑戦した「material」などが上演され、観客を釘付けにしました。

多彩なアクロバットを中心に創作された作品(「志ノ果(しのはて)」)

感情表現や物語性を重視した叙情的な作品(「ぬくもりを想う」)
第2部の冒頭では、本学ダンス部の技術指導者?三代真史氏が振り付けた「リベルタンゴ」を、総勢15名で情熱的に踊り、観客を沸かせました。

アストル?ピアソラの音楽に合わせて踊る三代真史氏振付作品(「リベルタンゴ」)
さらに、オジギソウと人間の心情を重ね合わせたコミカルな作品「まるで私はオジギソウのようだった」や、夢野久作の小説の朗読に合わせて踊る挑戦的な作品「瓶詰地獄」、無名のアーティストが残した歌を題材にした「残心歌~名を持たず~」等が上演され、創造性あふれる作品群で舞台を彩りました。

無名のアーティストが残した歌を題材にした作品(「残心歌~名を持たず~」)
クライマックスでは、第37回全日本高校?大学ダンスフェスティバル神戸 創作コンクール部門で入選した「教皇選挙(コンクラーベ)」を披露。教皇選挙の厳かな雰囲気を見事に体現し、会場は感動の渦に包まれ、涙を流す観客の姿も見られました。
また、今回の自主公演には至学館高等学校が参加し、令和七年度ダンスドリル秋季競技大会東海大会リリカル部門で第1位を獲得した作品「エルフ」を賛助出演として上演しました。さらに、三代真史氏が主宰する三代舞踊団からも高校生トリオが参加し、第36回全国JDAコンクール高校生部門第1位を受賞した「ふ~ぅ...やるしかないか!」を披露しました。

至学館高等学校 賛助作品(「エルフ」)

三代舞踊団 高校生トリオによる賛助作品(「ふ~ぅ...やるしかないか!」)
ダンス部 伊集院歌恋主将のコメント
創作ダンスは、仲間を信じ合わなければ成り立ちません。今回の自主公演で多くの作品を踊ることができたのは、仲間のおかげだと深く感謝しています。また、このような素敵な舞台でダンスを心から楽しめたのは、日頃より応援してくださる皆さま、そして会場に足を運んでくださった観客の皆さまのおかげです。本当にありがとうございます。
これからも、創作ダンスの素晴らしさを多くの方々に知っていただけるよう、中京大学体育会ダンス部としてさまざまな活動に取り組んでまいります。今後とも応援のほど、よろしくお願いします。
取材者所感
どの作品も息の合った演技で、会場を自分たちの世界へ引き込んでいました。公演のタイトルのとおり、この先つらいことがあっても祈りの幕が上がり、明るい未来へとつながっていく----そんな、観客に勇気を与える公演でした。
会場に足を運んでくださった観客からは、「ダンスの一つ一つの動きに引き込まれた」「創作ダンスの世界観に魅了された」「また見に行きたいと思える素晴らしい公演でした」とのコメントが寄せられ、強く心を動かされていた様子がうかがえました。
取材 学生広報スタッフ「ライト」
取材:上小牧空(スポーツ科学部3年)、長部祐依(総合政策学部2年)